姉妹とアマゾネス

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しかし、二人以外に満足に銃器が扱えないし、何より武器が不足している 圧倒的不利、この言葉に限る 遅滞戦闘を展開出来れば上出来だが、それも叶わない 武器がない 「武器弾薬が足りないよ、アマゾネス分のさ」 「アマゾネスの手持ちが旧式ライフルが8挺、あとは刃物だからなぁ」 「バンザイチャージさせても、駄目だしね」 「確か、近くに野良みたいなアンチバカラの支所なかったか?」 「んなモン有った?」 ボッツは地図を広げ、土の地面に置いてある地点を指さす 「俺達のいる町から北西辺りに小さな集落があって、約50km離れてる。ここの連中の武器を奪い、運んでアマゾネスに供給。チームは俺達と後は志願者、残りは輸送」 「簡単に言うけど、敵対勢力規模が不明の大博打だ。ランボーかターミネーター連れてれば簡単だけどさ、無理だよボッツ」 「じゃあ、諦めてメッカの方向に祈るか?ん?」 「それなら、お数珠持ってイエス像の前でブブゼラ吹いて、儒教の教えをイスラム教徒に説くわ。牛肉と豚肉のブロック焼いてお食事会も開いてやるよ」 「頭大丈夫か?…まぁ、それに民兵みてぇな連中だ。戦意なんか直ぐに無くなるだろ」 鼻でボッツが笑い、イコはフィルターだけの煙草を足元に落として踏み潰す 煙を吐いてから、ちょっと難しい顔をした
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