姉妹とアマゾネス

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「ヴィッラ、ラッツさん奪還作戦の再来か。今考えると、あの時は三人だったよね?」 「あぁ、よくヤったよって思うぜ?特にお前がな」 ラッツの死、ヴィッラの暴行された姿がフラッシュバックするが、鼻で笑う 今は感傷に浸る時ではない 「じゃあ、お得意の夜襲にしようか」 「別に問題ないけどよ、どうするよ?」 「ソマリア再来、アタシが囮になる。場所は、ここだ」 イコは、地図で集落から300m程度離れた場所を指差す 地形的にやや高くなっている場所である 障害物である大きな岩もみられるらしい 「夜にアタシが仕掛けて、呼び寄せるからその間に手薄になった集落へボッツと志願者は武器と車両を調達。ある程度削ったら、回収頼むって感じでどうよ?」 「悪くはねぇけど、お前、大丈夫か?シクッたら…」 「夜の狙撃には、無限の可能性があるんだよ。しっかり準備すれば、まず居場所がバレない。それにアタシだよ?」 「まぁな」 「易々テリトリーに入れる訳ないじゃん?」 イコは微笑み、一瞬だけフェリラを見た ダニエルの看病をしていていた 「それに、今回は妹もいる。力の入り様が違うよ、断然ね」 「期待してますぜ?爆弾女サマよ」 「任せろ、筋肉バカ」 彼女の目は、確かな自信には満ちていた
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