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―カンパニーに入る二年前―
イコはとあるホテルの個室に籠り、弾を弾倉に詰めていた
黒いポロシャツに青いジーパンに四角いサングラス
ちょっと長い髪は髪留めでポニーテールにしていた
彼女が使う化粧台にはカスタマイズされたM1911と弾丸の入った箱
手には.45ACPと七発入る弾倉があり、確実に弾を込めていく
彼女は別に45口径信者でもなく、45口径神話を信じてる訳ではない
バレルにはコンペンセイター(リコイルを発射ガス噴射で抑える機構)、スライドにはコンペンセイターのガスポートに合わせた縦長の穴
弾を込めた弾倉を3本机に並べて背伸びをする
外からはサイレンの音に、人混みからよく聞こえる雑音がする
それから、彼女はH&K MP5Kにマガジンを叩き入れてコッキングレバーを押す様に前にやり、初弾を薬室に入れた
「嬢ちゃん、準備はいいかい?」
後ろから、初老の男性が姿を見せた
手にはH&K XM8、白いシャツに黒い弾薬ベスト、右足にはレッグホルスターがあり、44オートマグが収まっている
背中にはスコープを載せたM14を背負っている
イコは男性に振り向き答える
「着込んで終わりです」
笑顔で答えた
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