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ラッツは部屋の出入口ドアに耳をつけて、耳を澄ます
彼は、外にやや荒い呼吸音がするのを聞いた
外には黒一色の外見がSWATみたいな連中がドア両側の壁に張り付いているのだ
手にはIMI ガリルが握られている
彼はイコに近寄り耳打ちする
「多分、あと数分でブリーチしてくる」
「…どうするんで?」
「まず、ブリーチしてくる連中を片付けてから、逆に討って出る」
イコは生唾を飲んだ
「正直な話、まだ間に合います。奴を殺して投降っていうのもありですよ?」
ラッツは黒い丸渕サングラスをかけて、自虐気味に笑う
「安心しろ、もう俺達はテロリスト扱いで、投降しても場合によっては皆殺しだ」
「………。」
「確かバックに催涙ガスが有ったよな?使わんかもしれんが、準備しておいてくれ」
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