俺がアイドルになった日。

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俺に声をかけた人は一緒に色鉛筆を拾うのを手伝ってくれた。

その人は女の人で、淡いピンクのワンピースに緑色のカーディガンというシンプルな着回しをしていたが、モデルさんのように美しかった。

が、ここで俺は疑問に思った。

こんな美人が俺に何の用なのかと。

自分で言うのもあれだが俺は俗にいう“陰キャ”だ。

平日休日関わらず年中無休でヘアスタイルは寝ぐせ。

まぁ、あれだ。
直すのが面倒なんだよ。

髪を切りに行くのは３,４ヵ月に一回。
故に前髪はかなり鬱陶しい。

だからといって切りには行かない。
理由はもちろん面倒だから。