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そんなマイペースな俺は周りを気にせず、明らかにイケイケ男子グループからはほど遠い。 しかも、マンガやゲームは結構好きだときたもんだから、完全にクラスからは陰キャのオタク扱いだ。 別にオタクでもいいけどよ。 お前らだってマンガやゲーム好きだろうが。 オタクほど俺は詳しくねぇよ。 ようやく色鉛筆を全て拾い終え、俺は女性のほうへと向き直った。 「ありがとうございます」 「こっちこそごめんね、驚かしちゃって」 「いえいえ…これは自分の不注意なんで」 何本か色鉛筆の芯が折れてたけど初対面の美人にそんなにやいやい言う度胸は俺にはない。 チキンで悪かったな。
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