百合なお嬢様

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 お父様の名前は、九重 鯨(ココノエ クジラ)。もうすぐ五十歳にも関わらず、老いを見せないイケメン振り。  ……まあ私は全く興味のないジャンルなんだけど。 「……まあ良いわ。それでお父様? 私に何が御用?」 「用が無ければいてはいけないのか?」  いや、そうじゃないけど、お父様が用もないのに私が起きるのを待って一緒に朝食を摂るなんて有り得ないこと。  家に帰って来た時だって、10分滞在していれば良い方の人間が、私を待つなんておかしいわ。
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