第1章*

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いつものように帰る用意をして周りが友達と仲良くしているなか、ひとり椅子にポツリと座る。 もうずっと一人だから慣れた。 何をするのも一人だから。 全然気にならない。 私も周りのひとたちも。 私は何も考えずにただボーっと椅子に座っている。 何か考えてしまったら自分がひとりだということにたどり着いてしまうから。 ボーっと座る、一番私がいま必要とすることだ。 そのうち先生が入ってきて終礼が始まった。 終礼が始まりここで意識を戻す。 先生に耳を向け他に何も考えない。 でないとやっぱり自分がひとりだということにたどり着いてしまう。 「最近、喧嘩を売ってくるやつがいるみたいだから買わないように。」 私には関係ない話しもある。 それでも耳を傾ける。
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