第1章*

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ふぅー… 一息ついたときでさえまだ18人しか書けていない。 なんで断れなかったのだろうか、そう考えてももう遅い。 副委員長とだけでも手分けしたら早く済むのに…。 「おぉー、顔は可愛いのに性格が悪い悪いっ。あんなやつ、もうごめんだわっ」 もう誰もいないはずなのに声が聞こえてきた。 それに言葉を発しているそのひとの足音が段々近づいてきた。 そして、 ドアが開いた。 「あ。五十嵐じゃん!こんな時間に何してんのー?」 ……私の名前? この教室には誰もいないはず。 それにこのクラスに『五十嵐』は私しかいない。 ゆっくり顔を上げて見るとそこには……松本くん。
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