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離婚もなにも

「でもあたし、一也と離婚するって決めたし」

また理香のわけのわからない発言が始まった。
解説をするなら…
今俺たちは元に戻れるかどうか話あっていた。
理香的には離婚する相手と話をしてもしょうがないとか思ったんだろう。

「理香。離婚もなにも、俺たちこの時代じゃ、まだ結婚してないから。そんなに離婚したけりゃ一度結婚しなきゃな」

俺はわりと真面目に答えたつもりだった。
しかし理香はそんなふうには受け取ってくれなかったみたいだ。

「馬鹿！」

という叫び声と同時に俺の顔面に平手打ちがヒットした。

いてえよ。

俺はお前となんか結婚してやるもんかと激しく思った。