ちょっとした誕生日

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……………。 あの後のことはあまり覚えておらず、眠っていた。 目を開けると、父親と母親らしき人達が満面の笑みを浮かべている。 父親らしき人は、灰色の髪で、眼鏡をかけていて優男の典型みたいな人。 母親らしき人は、黒髪で、妖艶な雰囲気を醸し出している。 着崩した和服似合いそー そんな感想を抱いてたら… 「マナト、パパだよー」 だらしない顔をしてこっちを見ている。少し気持ち悪いので泣く。 「そんなだらしない顔したら、マナトが泣いちゃうでしょ?」 そんな笑顔で旦那の顔面を殴っている貴女の方が怖くて泣きそうです……。 ってか、俺の名前'マナト'って言うんだ?
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