ちょっとした苦しみの続き

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「やっぱり俺、死んだんだ? じゃあ、此処は何? 貴方は、“何”?」 あっちは俺の不法侵入をなんとも思っていないのだろう。 さっきから寒気のはしる笑みを止めない。 「神。ですかね? 魂の管理者とも言い換えられますけど」 ある程度の想定内だったし、驚かないけど……… これからは信仰しよっかな? 「する必要ないと思いますよ?私1人じゃありませんけど」 する必要ないって…… 他の神様に失礼じゃね? ……まぁ 「……わかりました。 じゃあ、なんで俺は呼ばれたんですか? 貴方がミスしたのはわかったんですが……」 「貴方の死の原因の一端が私なので、償いに別世界に転生させようかと思いまして」 「別世界? それって、どういうとこ何ですか?」 「魔法のある世界です。 魔法を使える代わりに、動物のレベルが君のいた世界とは一線を画すものがあります。 そのせいで文化があまり発展していませんね。 ……あぁ。心配なさらずに。 転生ついでに力をあげますから、あっちで生きていけますよ」 それはありがたい。生き返ってすぐ死ぬとか嫌だ。 力の内容について希望がある時はどうす…… 「貴方の希望についてはある程度寛容に受け付けましょう。 例えば―― 無限の魔力。魔法の属性全部。不老不死。圧倒的身体能力。想像の創造。 ほぼなんでもありですよ?」 卑怯過ぎはしない? 不老不死なんて絶対に嫌だし…… うーん…… 「じゃあ、俺は――――――――が欲しいです」 「一つでいいんですか?もっと力をあげれますよ? まぁ、無限の魔力とかより応用が利きますし、便利ですけど。」 「いいんです。 それと魔力は0で頼みます。全くいりませんから」 欲をその一個に集約してるからね。 これだけでいいだろ。 .
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