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「隊長!!」
ほどなくして、連絡を受けた副隊長が部屋へと入ってきた。テキパキと指示を出し、共にやって来た医療部の隊員と一緒に、隊長を医療部へと運んで行った。
「で?ロナウドの容態はどうなの?原因は?」
教育部隊長が倒れたことは、当然定例会議の議題となった。会議が始まるなり、アリシアが医療部隊長であるライラに問うた。
「正直、わかりません。隊員達の話では発作のような感じだったと聞いているのですが、病にかかっている様子はありませんでした。目立った外傷もありませんでしたし、木の元素を使った治療を試みましたが、容態は悪くなる一方で…」
目を伏せて報告するライラ。
ふんわりとウェーブのかかったクリーム色の髪と同色の瞳には、悲しみと無力な自分への怒りの感情が渦巻いていた。
「…。情報部でもスパイの可能性を考慮して調査しましたが、痕跡は何一つ見つかりませんでした」
ちらりとライラを見てから、グレイも現時点でのことを報告する。
「あの人に限って病気はないでしょ。ロナウドが病気ならここにいる全員が病気になってるよ」
「アリシア…そういうことではないのですよ。ロナウドさんだって人です。病気くらいかかるでしょう」
「冗談だって。ライラは真面目すぎー」
「はぁ…。しかし、今回に限っては病の可能性は低いと思われます。ロナウドさんの定期検診はつい先日行ったばかりですので」
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