軽傷

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「ッ・・・」 紙で指を切った。 ・・・対して痛くはないが・・・前で同じ作業をしている奴が煩いのは、目に見えている。 「どうした三成!!人口呼吸しようか!」 「いらん!・・・少し指を切っただけだ」 だから騒ぐな。 そう言ったつもりだった。 ・・・何故指を切っただけで人口呼吸なんだ。 「何だって!!」 ガバッ 軽々と家康に体を持ち上げられる。 ・・・姫抱きだ。 「何をする!」 「そんな体では歩けないだろう?心配するな!三成の面倒はワシが見るぞ!」 歩ける。 歩けるぞ私は! 「私は指を切っただけだ!」 「無茶をするな・・・!お前は美しくて、儚いんだ!」 「何を言っている貴様ァ・・・!!!」 降ろせ、家康!! 私を何処に連れて行くつもりだ!!!
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