こんなの俺じゃない。

ﾌﾟﾛﾛｰｸﾞ

小学校の頃の僕の趣味は、世界を知ることで、片っ端から情報を集めていた。

まぁ、世界を知るなどと、大それたことを言っているが、所詮、子供のお遊びで、
小学生の僕にﾊｯｷﾝｸﾞなんて技術は、持ちあわせていなかった。

だから、情報源は必然的に、人から聞く、という手段に限られてくるわけで、

僕は結構、知り合いが多かった。

情報をあげると、お金をくれる人とかもいて、

小遣い稼ぎ、と言い訳をして、僕はそっちの世界にどっぷりとハマっていった。

そして、沢山の情報を得るには、やっぱり夜の町にでないといけないことを知って、
いつからか、僕の行動時間は、真夜中12時を過ぎた頃くらいになった。

いろんな人から、いろんな話しを聞いた。

そして、たまに情報のお礼に、面白いことを教えてあげる。

いつしか、僕は巷で有名な情報屋になっていた。

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