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「うん、そういう事。得意なのはどっちかというと剣技かな。剣技だけはなー……小さい頃からよくやってたから……」
クロードは少し下を向いて答える。
「剣技か。今度、剣の扱い方教えてくれよ」
「ああ、剣ならまかせろ。……っていうかレイトもやってたんだろ?」
クロードはニコッと笑って親指を立てたあと、怜人に突っ込みを入れた。
その隣にはニクラスの姿が見える。
クールで無口なニクラスは魔力の密度の話以来、黙って佇んでいた。
「ニクラスは?」
「僕?そうだな。……風だな」
突然の怜人の問いかけに、ニクラスは少し考えた後に言葉少なに答える。
一応、今までの皆の会話は聞いていたようである。
みんなそれぞれ得意とする属性を持っているようだ。
「これでわかったでしょ!あんたとあたしの差がね!」
レリアが怜人へ強気の口調で話しかける。
レヴァンに勝ち、満足げなレリアの顔は自信に満ち溢れていた。
「ああ、認めたくはないけどよくわかった。俺も早く魔法使えるようにならないとな」
怜人は自分に言い聞かせるように決意を新たにした。
はたして怜人は得意の魔法を見つける事ができるのであろうか。
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