八月十四日

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目が覚めた。 僕は身体を起こし、服の状態を確認する。 返り血など一滴も付いてはいなかった。 とりあえずほっとする。きっと夢だったのだ。 そして一番知りたいこと、今は何時だろうか。 携帯電話で時刻を確認する。 午後十二時。 ……八月十四日。 一日戻っている? そもそも前日は何日だっただろうか。 記憶が曖昧で思い出せない。 やはりあの出来事は夢なのだ。 カーテンを開け部屋に日差しを入れる。 今日も天気がいい。
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