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外から、雨の音に混じり、足音が聞こえた。
「姫様、黙っていて申し訳ございません。ですが、彼に自分は死んだと言わぬように約束させられました」
その人物は、手紙を渡していた側近だった。
側近の両手には、いっぱいに、手紙が抱えられていた。
それは、全て私のものだった。
どれも未開封の、綺麗な手紙だった。
「いいの、ありがとう‥私はこれからどうすればいいのかな…」
「自分の好きなように、生きられてはどうですか?」
「私の、好きなように…」
私は少し笑みを浮かべて、天井を見上げた。
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