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「もう一度聞くぞ・・・お前は何の為に強くなりたい?」
「ある変人に負けて・・・は無いな?まあ、とある変人を潰したい。しかし、奴は適わない・・・だから、強くなりたい」
今度はしっかりと答えた。
親父はそんな俺を睨む。
「本当にそうか?だとしたら、そいつを潰した後はどうするつもりだ?」
あの変人を潰した後か・・・
特にする事はないんじゃないか?
「分からん。多分、他に強い奴を探すかもしれない・・・」
「ま、いいだろう・・・鍛えてやる」
「本当か!?」
これが本当だとしたら、かなり頼りになる。
親父には昔から適わなかったからな・・・
「本当だ。だが、お前に俺の訓練に耐えれるかな?」
椅子から立ち、邪悪な笑みを浮かべる親父。
耐えれるか?
耐えれるかどうかなんて、関係無い・・・
ただ、俺は強くなるだけだ。
「フッ・・・どうやら、覚悟は決まっている様だな・・・」
「当然だ」
「なら・・・フンッ!!」
「ぐっ!?」
椅子の近くに居たハズの親父が、いつの間にか俺の腹に拳を入れていた。
「ククッ・・・しばらく眠ってもらうぞ・・・」
俺は、ニタニタと嬉しいそうに笑う親父に反撃しようとしたが、意識を失ってしまった・・・
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