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空は黒い雲で覆われ、今にも雨が降りだしそうだった。
そんな中に街、いや、街だった場所があった。
植物は凍りつき、建物は殆どが全壊していた。
そんな生命を感じさせない場所にポツンと、一人の青年がいた。
その青年の服は返り血で赤黒く染まり、朧気な眼で虚空を見つめている。
そして、青年は自分の犯した罪に体を震わせ、悲痛な叫び声をあげる。
自分はこの世界から消えてしまいたい、もう何度思ったことだろう。
すると、突然彼の体は光に包まれた。
「ッ!?」
彼の驚愕も意に介さず、光は完全に青年を包み込む。
そして、一際強く光り青年を連れて世界から『消えた』
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