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「家に帰れないんだったらご飯、うちで食べて行くといいよ」
おどけた顔で隣に見える公共団地を隆は指さすと、
「あれ、俺んちだから」
と、私の手を取り、導いた。
その日から、何度も隆の家にお邪魔して、何かあると、隆に相談するようになった。
隆は私と二歳しか変わらないのに随分と大人で頼もしく見えた。
そんな隆をお兄ちゃんのような存在だと思っていたけれど、いつしか恋愛感情が芽生えるようになっていた。
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