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ある程度歩くと、
そこには大きな木の扉と2人の門番。
所謂関所といったものなのかな。
「やぁアーナスの坊や、初めてのAランク任務はどうだったんだ」
酒癖が悪そうな門番Aが親しげにシグに話しかけた。
「大変なめにあったよ」
シグは苦笑いしつつ門番Aに、何かカードを見せる。
どうやら通行するにはそれが必要みたいだ。
「承認っと、
おやそこのお嬢ちゃんは誰なんだい」
「あぁ彼女には森で危ない所を助けてもらったんだ」
門番Aは僕をまじまじとみてニヤリと笑う。
気持ち悪いです。
「そうか、シグもそんな年頃かぁ。いいぜ、名前と年齢出来ればギルドカードの提示を頼む」
「セナ・ホワイト。歳は15歳。ギルドにはまだ登録してないんだ」
「セナ・ホワイト。ここ、初めて、名前、ない。
家族らしい、訪問も、なし。」
ずっと門番Aの後ろに隠れていた門番Bが小さく答える。
「ありがとなアルファ。セナちゃんは15歳か、てっきり13歳位だと思ったよ。まぁいいや入っていいぞ、セナ・ホワイト承認」
門番Aは、何かの書類にぽんっと印を押した。これでもう街の中に入っても良いらしい。
こんな軽い門番で関所の意味があるのだろうか
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