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「あちょー」
気配を感じ閉じていた瞳をはっと開く、そして颯爽登場っと登場した金髪碧眼の男に僕は回し蹴りをくらわす。
こういうのは、格ゲーでもそうだか先手必勝だ。
「えっちょあぶな」
金髪優男は焦りつつも華麗に回し蹴りをかわす。
くそっかわされた
こいつがイケメンだからなのか、だから勝てないのか
「ぶはは、お主やりおりますな」
「あっありがとう御座います」
金髪は混乱していた。
どうやら僕のやけに高くなった夏休み最終日の夜のような、このテンションについていけていないみたいだ。
再び僕はふかふかのベットにぼふっと座り込む。
そんな僕のことを金髪は碧い綺麗な瞳でじっと見つめる。
そんな瞳にひかれてか、僕もじっと彼を見つめ返した。
そして気がつく。
やだ、イケメン
感じる微かな違和感。
奥歯の間に御味噌汁の長ネギが挟まっている時のような、嫌な違和感。
普通じゃない
なんか変なんだこの人
気配が冷たいし、なによりも
この人には天使の羽なかった。
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