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「ふぁ~あ」
窓から零れる陽気に俺は、大きな欠伸と共に背筋を伸ばした。
窓際の席だからこそ味わえる特権と言うべきこの幸せな時間を俺は、存分に堪能する。
ふと、窓を見ると巨大な芋虫に似た清掃サンドワームが地均ししながら横切る。
せっかくの日差しを遮られ
俺は、愚痴りながら携帯を開いたその時だ。
「シグナ、皇月シグナ!」
俺のフルネームを呼ぶ声に眉がピクリと動く
俺の一時の幸せをぶっ壊すその声の主に俺は、目線を少しずつ上に向ける。
校内指定のチェック柄のスカートから覗く絶対領域と制服越しでも分かる胸の膨らみ、徐々に目線を上げる事で見える触手に俺は溜め息を吐いた。
「俺をフルネームで呼ばないでくださいよガタノさん!」
蠢く触手の髪と蛸の目に似た魔眼がギロッと睨む
「シグナが無視するからだ
それに私をガタノと呼ぶな!
私には立派な----」
「はいはい、分かりました
何か用ッスか?ソアさん?」
満足したかのように頷くガタノもといガタノソア・ラブクラフトは、腕を組みながら笑みを浮かべた。
笑みを浮かべる口は無いけど
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