♯1 皇月シグナの災難

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「会長、共学にするならこの廊下を普通にした方が俺みたいに落ちる生徒が続出しますよ?」 触手に掴まれぐるぐる回る廊下の行き着く先には、扉が一つあった。 「ふむ、あちら側の人間には、この空間は危険か……今度、学園長に改装を申請してみよう」 「そうして貰えるとありがたいッス」 捻れた廊下の先にある扉を開けると其処には、こぢんまりとした部屋に長机と五人分のパイプ椅子と等身大の邪神像が置かれていた。 此処がソアさん達、生徒会が利用している教室なのだが今は二人しかいない 「他のみんなは、まだ来ていないな」 「あの……何で俺、連れて来られたんです?」 ちなみに表向きは生徒会だが 実は、此処にはもう一つ裏の部活動が存在していた。 その名は……… ふと、邪悪な気配を察し俺は、咄嗟に教室の中に飛び込んだ。 飛び込んだのと同時に 鋭い棘の付いた管が次々に床へ突き刺さった。
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