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無数に刺さる管の先を辿ると
ロッカーの上には円形の口に
鋭い牙を生やしたイカ頭の女子高生が潜んでいた。
「………ちっ!」
「ちっ!じゃなねえ!!
また、脳を狙ってただろ!!」
ロッカーから降りたイカ頭は、伸ばした管を元に戻し俺を睨む
彼女は、マイ先輩
生徒会の副会長でソアさんとは同級生なのだが何故か俺を狙っている。
「あちら側の脳がどんな味なのか気になるの
だから、吸わせて」
「断る!!」
不満と言わんばかりに起伏の少ない口調の先輩は、ブツブツ言いながら席に座る。
どうやら先輩の種族は脳が主食らしく俺らみたいなのは珍味らしい
故に俺が入学してからこの人は、常に俺を狙っているのだ。
「まあ、許してやれ
マイも本気でシグナを喰おうとは思っていない」
「いえ、本気でもわざとでも
俺、確実に喰われてますから」
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