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結局、俺はクラスの中ではリーダーみたいな存在になり
兎錦は敵視され
何とも計画を実行しやすい環境になったわけだが
「・・・・・・で、なんでお前がここにいるんだよ」
俺が下宿から学園へ登校してクラスへ入室した時にふと奴の姿が目に映った
「それは裁弥が悪さをしないように見張るためだ」
兎錦がいた
先日まで敵だった
しかし俺を救世主か何かと勘違いして絡んできてる
「悪さ・・・ねぇ」
俺は自分の席に座り兎錦に笑いかける
「お前を助けてやるから仲間になれよ」
「はぁ!?」
兎錦は目を丸くし
大声を出した
「何で私がお前の味方にならなければならないのだ!」
「お前が味方だといろいろと動きやすいし
風紀委員を自由自在に利用できるからだよ」
正直、こいつが仲間になってくれたら本当に助かる
風紀委員は俺にとっては天敵にも等しい存在だ
俺がやろうとしているのは下剋上
風紀委員は規律を守護する組織
俺サイドには誰も仲間がいない
しかし、風紀委員サイドには多くの人数がいる
いくらなんでも大勢を相手に立ち回る事なんて俺にはできない
だからあらかじめ味方に付けておく
これが俺の考えだ
兎錦は
「ならば私から条件がある」
真剣な眼差しでそう俺に告げた
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