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あんな事を宣言した次の日俺は生徒会室に呼び出しをくらった
「失礼します」
俺は普通に入室する
するとそこには
「よく来たな、一年」
と玉座に座り俺を見下している会長と思わしき人物がいた
「あの宣戦布告なかなか面白かったぞ」
玉座にいる人はニヤリと笑うと玉座から下りて近寄ってきた
「私は生徒会長の真谷 魅琴だ」
「俺は御堂 裁哉です」
あえて俺はよろしくと言わない
まだ敵か味方かわからない
「安心しろ、私は君の味方だ
ほら見てみろ」
俺が疑っていると思ったのか会長はおもむろに生徒手帳を見せてきた
するとそこに書いてあったのは
“村人”
「・・・・・・・・は?」
俺は驚いて声が出なかった
生徒会長は普通、“勇者”“英雄”“覇王”といった者しかなれないハズだ
・・・ということは
「察していると思うが私は、自分の実力でこの地位を手に入れた
周りが馬鹿にしようと私はそんな“小者”には耳を貸さなかった
君ならわかるだろう?」
「・・・ただ上を目指したからですか?」
俺は会長に言うと
「それもそうだが
私は負けず嫌いだったからだ
周りと比べられて負けたままは嫌だろう?
だから私は力を付けた」
会長はニヤリと笑い
「私は君を全身全霊をかけてサポートしよう!
君は君の目指す場所まで駆け上がるといい
敵は強大だ、しかしそんなことで怖じけづく君では無いだろう?
私と同じ“ニオイ”がする君ならやってくれると信じてるよ」
「・・・・・・・・あぁ、やってやるよ」
「話は以上だ、幸運を祈る」
俺は頷き生徒会室を出た
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