第一試合~名も無き者VS魔王~

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俺は色々予想してクラスメイト全員を味方に付けた 兎錦の様に俺の野望を妨害してくる輩が必ず現れる 俺は物事は万全な状態で進めて行くタイプだからさ 一応俺の野望をクラスメイト全員に話した 勿論利用するためにだ 未来はニコニコ笑顔で 「君の部下になるよ」 とひざまづいた 正直、こいつが何を考えてるのか全く解らないが俺の駒になるのなら利用するだけだ もし裏切り、敵とわかればそれまでの事だ 「よろしくな未来」 俺は笑顔を偽り未来を駒にした 「未来君が御堂の味方になるなら・・・」 未来が俺の配下になることでクラスのメンバー全員が自然と俺のやろうとしていることが正しいと思い始める 所謂洗脳みたいなモノだ ネタばらしはこれくらいにしとくか 「・・・で、あんたはこの状況をどう切り抜けるのかい?」 あぁ愉快愉快 一人がいくら強くても数には勝てない 弱い者は数に頼る 俺は弱い だから頼ったに過ぎない 「この外道が・・・ 私は負けない」 兎錦は俺を睨み 突っ込んでくる 「ははは!」 俺は迎え撃つ 兎錦が拳を振るうが俺はギリギリの所で避ける 「貴様っ」 兎錦が再び拳を振るう 俺は避けずに腕を掴み一気引き寄せる 「な、何を」 俺は思い切り抱きしめ 耳元で小さく 「無理すんなよ」 瞬間、兎錦の動きが止まる 「・・・自分を偽らなくていい、お前はお前らしくいろよ」 正直、俺はこんなキャラじゃないが 兎錦を助けたい こんな奴が馬鹿を見るのは嫌だ しかも会長にも助けてあげて欲しいとも頼まれている(さっきメールがあった) 「御堂・・・貴様は私の何を知っているんだ!?」 兎錦は震えながら呟いた 俺はため息をつく これだから人助けはしたくないんだ まぁ半分は徹底的に叩き潰す気だったけど 「家の命令で風紀委員をやらされてるんだろう?」 俺は兎錦の悩み...だろうか? それを言った 兎錦は再び動きを止めた 「な、何でその事を・・・!」 「会長から聞いたんだよ で、お前を助けてやってくれって言われた だから助ける」
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