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その日は突然に訪れた
僕は22時からバイトをしていた
2時から休憩があり、日常的に携帯をみると、母親からメールがあった
仕事が終わったらすぐに帰るようにと
少し思考した
すぐに、最近歳を取り、動きが悪くなってきた猫の事がよぎった
だが、昏睡状態になった場合なら「マー君が死にそうじゃけすぐ帰ってね」など状況を伝えるのではないか?
それか、もう事が済んだ後なのか
だが、すぐに、いや、と思い直す
そんなにすぐに死ぬものなのか?
家を出る前は、テーブルを上ったり、少量だがちくわを食べたり、好物の海苔を食べていたではないか
僕が考える寿命での死に方は、足が悪くなってきたり、目が見えなくなったり、とにかく、じわじわ体が役割を終えてから至るものではないのか
マーは、走る事すらなくなったものの、階段を上り下りしたり、洗面台に跳んだり、手を鼻に近づければ即座に嗅いだり、およそそれとはほど遠い
それよりも、家庭のごたごたがあってメールを送った可能性の方が高いような気がした
どちらにせよ、今はバイト中だ
家に帰らないと何も出来ない
そう思い、深夜食を食べながら漫画を読んだ
だが確かに猫の事が頭をよぎった
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