6時30分

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家に帰ると、すぐにリビングのドアを開けた 部屋にはだれも居ない為、暖房など利いてはいない 外から見て、どこも電気が点いて無かった為、母親が寝ていたのは予想が付いていた まず、テーブル周辺を探す 犬がソファーで寝ているだけだった テーブルの下も見たが何も無い 一応キッチンの周りの床も見たが変わりなかった どこに居るんだろうと思いながら、2階の自分の部屋に向かった 布団があるだけだった その布団をめくるのにも勇気が入った 何も無かった 見落としがあるかも知れないと、もう一度リビングに向かうが、やはり何も無い 少しためらわれるが、1階にある、母親の部屋を開けた 予想通り寝ていた 布団越しに、肩を叩くように起こそうとした、だが起きなかった 顔を見ると、目が腫れている 泣き疲れて眠ったのだろう もう一度肩を揺すった後、探す手立てがなくなった事に気付いた いや正確に言えば、2階の弟の部屋があるのだが、弟は仕事がある日は朝が早い、との思いから除外していた そうだ 既に事は起こった後なのだ 今更、何かをしようと思っても、時は過ぎている 悔やむにも遅い 僕は、庭に穴を掘った 飼い主は、その、飼っている物が終わるまでが、飼い主の責任だ 掘れる所まで掘ってから、寝る事にした 酒の力を借りて
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