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やがて末っ子の人魚姫も15才になりました。
「いってまいります」
人魚姫は、泡のようにゆらゆらと水の中を浮かび上がって行きました。
夕日に輝く雲の下に、大きな船が一そう見えました。
「これが海の上の世界なのね。なんて綺麗なの。」
人魚姫は船の方に泳いでいって、窓から中を見てみました。
美しく着飾った人達がパーティーをしています。
真ん中にいるのは、黒い瞳の若い王子様でした。
その日は、王子様の誕生日だったのです。
「なんて素敵な人なんでしょう。」
人魚姫はうっとりと王子様を見つめていました。
*~collabo~*by:くまカフェ
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