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夜が更けると、にわかに天気が悪くなりました。
強い風がビュービュー吹き付け、雷まで鳴り出しました。
大波がドーンと船にぶつかった時、とうとう船はひっくり返ってしまいました。
「ああ、王子様どうしたかしら。」
人魚姫は王子様を探して、暗い波の間を泳ぎ回りました。
やっと王子様を見つけた時、もう王子様の手足は痺れ、瞳はふさがりかかっていました。
「王子様、死なないで!」
人魚姫は王子様を抱き抱えると、一晩中、陸地に向かって泳ぎ続けました。
*~collabo~*by:くまカフェ
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