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僕が、
「死体だぁー!」
って叫ぶと、他の幾人かも身を乗り出して井戸の淵に這いつくばる様に底を覗きこんだ。
そして、僕は
「誰か!警察に連絡して下さい!」
っと叫ぶと、
井戸の位置から少し離れた場所で、
「死体だぁー」
の言葉に震えながら、姪っ子を抱きしめていた、義理の姉が、エプロンの前ポケットから携帯電話を取り出し、
「ヒロくん!私が連絡します!」
っと言って、
強張った表情で義理の姉が通報してくれた。
どうして、こんな所にこんな形で井戸が?
僕は不思議に思い、改めて井戸の底を覗き込んだ。
20代後半から30代前半の女性だろうか?
白い服を着た髪の長い女性の遺体の腐敗はほぼ無いようで、まだ綺麗な状態だ。
そんな事を思いながら井戸の底を見ていたら、
突然、僕の視界に
197
の数字が見えた!
何の意味だ?
あれ?やっぱり僕って霊能者?
直後!
死体の目が開き、
井戸の底から
「お前を殺してヤルー」
っと遺体が叫んだ!
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