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僕は
結婚、美容室開業を機に鶴野町に住み始めたのだけれど、
織田くんは、幼少の頃より、鶴野町に住んでいた事から、鶴野町の事は僕よりも、よく知っている。
小学生時には、カブトムシを採集する為によく山にも入っていたので
本当に隅から隅まで鶴見町をよく知っている。
その織田くんが
「お兄さん!
お兄さんが夢で見た場所って、
それによく似た場所が、鶴野町にありますよ!」
更に織田くんは続ける
「役場の裏手に、そんな小高い丘があるんですよ!
白い建物ってモルタルの平屋じゃないですか?
それにその、モルタルの平屋のすぐそばに
井戸!あるんですよ!」
僕は、今朝見た夢の話し何かして、織田くんがドン引きするんじゃないかと心配していたけれど、
織田くんが夢の話しに喰いついてくれて一安心。
って言うか、確かに織田くんが言う様に、僕の夢の中でも、実際に
その白い建物とは、
モルタルの平屋だった!
「そうそう、モルタルの平屋です」
織田くん
「マジですか!ヤバイですね!」
「あっ!」
「白い建物の奥には神社があったでしょう!」
しかし、僕は夢の中では白い建物の奥には足を踏み入れてないので
神社があったかどうかは分からなかった。
「神社は見てないんですよ」
織田くん
「そうですか~」
「でもその丘には、埋れてはないけれど、実際に井戸有りますから!
もしかすると?
そこの井戸に女の人の死体があったり
するかもしれないですよ」
僕達は「ギャハハハ」っと大笑いした。
その時、僕はその夢は単なる夢として
偶然に同じような場所があるだけだと
思っていた。
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