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「ん~と、今ウチに置いてないですね。」
カー用品店の店員は僕の車の専用色が欠品している事から、取り寄せをしましょうか?
と言っていたが、入荷後、又ここまで来て家に帰ってとか考えると僕は面倒くさくなり、
やっぱり車を買った所で塗装してもらう事にした。
カー用品店の喫煙コーナーで缶コーヒーを一気に2本飲み干してタバコに火をつけた。
僕は缶コーヒーとタバコでストレスが飛んでいく。
缶ジュースを飲んでいた光一が
「お父さん、折角ここまで来たんなら、バット見たいから、山田町のスポーツ用品店に連れてって!」
「よし!行ってみよう」
スポーツ用品店、月曜日の昼間はガラガラだった。
僕達以外にお客はいない。
光一がバット物色していると、スポーツ用品店の店長が
「一本バット選んで、おじさんに付いて来んさい。」
光一は言われるまついていくと、店舗裏の空き地で、
店長のバッティング指導が始まった。
バッティング指導は中々終わらない。
店長もきっと野球が大好きなんだろう、とか思っている時
僕は徐々に尿意が高まった。
だけど、そのスポーツ用品店にはトイレが用意されてない、小さなお店。
マジヤバくなって来た。
僕は店を出る事にした。
「店長ぉ~ありがとうございましたぁ~」
「光一、父さんはちょっと用事があるから、帰ろ」
「店長、又寄ります!」
ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!
光一を車に乗せ、大急ぎでスポーツ用品店の近くにあるレンタルビデオショップに駆け付けた。
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