1人が本棚に入れています
本棚に追加
今日は金曜日。
明日から土日、学校は休みだ。
だから、今日は学校の友達にお別れを言わなければならない。
放課後、クラスメイトがお別れ会を開いてくれた。
急に転校になったのであまり準備はされてなかったけど。
みんなから『アクアに行っても頑張ってね!!たまにはこっちで遊ぼうね!!』と言われたが、実際アクアに行くのではないし、今後きっと交流は許されない。
かと言って本当のことは、言えない。
そう思うと涙が出てきた。
『み……美性っ泣かないでよぉ!!会えなくなるわけじゃないんだから!!』
ある女友達が言った。
『うん………。』
ーーーーきっともうこの先みんなとは会えないんだろうな。
そう思っていた。
この時の自分に教えてあげたい。
再会はあるよ、と。
楽しい時間はつかの間。
別れがやってきた。
プレゼントの色紙とキーホルダーをくれた。
『みんな、今までありがとう。バイバイ。』
翔性に手を引かれて学校を出る。
涙が止まらない。
みんなは私が見えなくなるまで、手を振って『バイバイ』と言ってくれた。
時は流れる。
日常生活との別れが刻一刻と近づく。
別れまであと1日。
最初のコメントを投稿しよう!