+ 幽閉された少女 +

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「ねぇ、君。起きなよ」 「ん‥‥ここは‥‥あなたは誰‥‥?」 「っ‥‥‥!!」 倒れている少女はあまりにも美しく、凜として、その反面触れてしまったら壊れてしまいそうなほど繊細だった ‥‥‥‥‥‥。 ‥‥‥‥‥‥‥‥。 目を開けると大きな桜をバックに怪しく微笑む男がいた 「ん‥‥ここは‥‥あなたは誰‥‥?」 「っ‥‥‥‥!!」 私が尋ねると男は少し驚いたように目を見開いた でも私は男の後ろにある桜に目が行く ―――スッ 私は立ち上がって桜に手をあてる 「?(何をしてるんだろう‥‥)」 「そう‥‥あなたがここへ送ってくれたんだ‥‥ありがとう」 ―――ザァ 私がそう言うと桜が応えるように花びらを舞わせる
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