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「あの、大丈夫ですか?」
声がして隣を見ると女の子がいた
「あなた誰?」
私は冷たい視線を彼女におくる
あれ‥‥?
この言葉さっきも言った気がする
「あっ、すみません。雪村千鶴です」
と、ご丁寧に私の質問に答えてくれる雪村さん
「どこか痛い所はありませんか?」
「余計な心配はいらない。私は先を急ぐから失礼するね‥‥ありがとう」
私はよたつく足で立ち上がる
「千鶴、いるか?」
私がちょうど出ようとした時に少年が入ってきた
「平助くん‥‥」
少年に雪村さんはためらいながら視線をおくる
「ん?あぁ、あんた起きたの?じゃあちょっとこっちに来てくれる」
「いや」
「即答かよ‥‥いや、頼むからさぁ。あんたに逃げられちゃ俺が土方さんに怒られるんだって!」
「私には関係ありませ~ん。では、さようなら」
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