+ 幽閉された少女 +

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まぁ、いっか‥‥ すぐに治るし それより早く移動をしなきゃ! 私は使い物にならない左足を引きずって廊下を歩く ポタ...ポタ... いたる所から血が滴る ―――フワッ 「ハァ‥‥ハァ‥‥花の‥‥匂い‥‥?」 私は花の香りに誘われて中庭に辿りつく 「‥‥‥きれい」 そこには大きく、立派に咲き誇っている桜があった 「あなたが呼んでくれたの‥‥?」 凜とした幹に頬をよせる 「‥‥ありがとう。それと‥‥ごめんね?」 ―――パキン
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