第一章 招待

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 そうこうしている内に、セイバースターは駐車場の隅、割と周囲から死角になっている場所に停止した。  周囲にも空きはあるのに、と訝しむ2人だったが、それが何を意味するかを、次の瞬間理解することになる。 『まだ外へ出るなよ。ここが”入り口”なんでな』 「「え?」」  2人の声が重なった、その時。  唐突に駆動音が鳴り響いたかと思うと、セイバースターの車体が突如沈み始めたことに気付いた。 「な、何だこりゃぁッ!?」 「え、えぇぇぇぇぇぇ!?」  慌てる2人を尻目に、車体は地下へ、地下へと潜っていく。  セイバースターは2人の反応に笑みを堪えながら、気取った調子を取り繕いながら告げた。 『ようこそお二方。俺たちの”秘密基地”へ…なんてな』
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