第三章 紹介

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「そして…勇者神ヴァルキリーのリーダー、ファングラムでもある大神ジークさん」  そしてかおるは残された1人、エプロン姿の青年へと向き直りながら告げた。  が、それに対して返されたのは、予想の斜め上を行く返答である。 「いやぁ、最近の本業は主夫で、そっちは副業なんだけどね」 「……副業が神様ってのも凄いよねぇ」  半ば呆れたように呟くかおるだったが、ここに至るまでにある程度性格を把握していた為に、僅かに肩を落とすのみでそれ以上の指摘は胸の内に留めた。  その代わりという訳でもないだろうが、改まった様子で身を引いたかおるは、自らを指し示しながら更に口を開く。
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