第四章 襲撃

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(出来れば荒事にはしたくないが……問題は相手が、どういう思惑を持っているかだ)  不気味さしか感じられない相手の動きを前に、セイバースターの心を支配するのは疑念。  目的も分からない相手への警戒では無理も無いことだった。  果たして、その疑念は功を奏することとなる。 『あれか……………………?』  視界の先、海面の底に見える影を捉えたセイバースターは、その様子に違和感を覚えた。  次の瞬間。 『…ッ!!?』  直感としか言いようのない予兆を感じ取ったセイバースターが、咄嗟に後退して距離を取るのと同時。  海面から高速で突出した”何か”が、彼の一瞬前まで停車していた空間へ正確に突き刺さった。
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