勇者救命ガードナー

第四章 襲撃

『トランスフォームッ！』

　掛け声とともに、車体の後半部が反転して左右に分かれて、両足を形成する。

　勢いのままに上体を起き上がらせると、車体前半部が左右に分かれて両肩に。

　更に両肩に格納されていた両腕が伸びると、車体中央を軸に上半身が前後を反転させた。

　腕の先端から掌が突出し、更にはパトランプを収納するように胸部が回転する。

　その内側から現れたのは、彼を象徴する星形の紋章である。

　そして頭部がせり出す。その姿は正に、人の姿を模した機械の身体。

『セイバァァァァァ、スタァァァァァッ！！』

　勇者救命隊所属の機兵、セイバースターは変形を終えて今、地球の大地を踏みしめる。