第四章 襲撃

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『こいつはッ…!?』  シルエットは球状と言うべきか。  材質は金属質ながら生物のように脈を打ち、メカと言うよりは金属生命体と呼んだ方がしっくりくる雰囲気である。  海面から身を乗り出すように支えているのは足だろうか。複数あり、堤防や周囲の突起に”絡みつく”ように支えている姿は、とある生物を連想させた。 『…………………………………………タコ?』  驚愕と困惑の入り混じった絶妙な表情のまま、セイバースターは無意識の内に呟いていた。  そんな彼に追い打ちを掛けるように、振り上げられた別の足が襲い掛かる。
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