そうだ、旅に出よう!

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つーわけで今はもう旅立ちの時で城門前にいる。 意外に俺は朝早く起き、現在時刻は9時だ。 とりあえず、ダイル、リナ、ココロ、ソフィーちゃんと共に出るつもりだ。 ダイルとは途中でバイバイだが。 「それじゃ、王様や王妃様。お世話になりました」 しっかりとお礼は言わないとな。 あ、ちなみにカインは昨日帰ったぜ。 「いやいや。お礼を言うのはこっちですぞ。我友を救ってもらい感謝しきれませんぞ」 「リンヤ殿、誠にありがとうございました!今度我が国イシアにいらしてください!!」 王様とザイルがお礼を言う。 「ココロ。ソフィーを守ってあげてね」 王妃様がココロに強く言う。 「はい。ソフィーは僕たちが守ってみせます!」 「リンヤさんに守られる・・・」 「え、俺?」 そんなに俺に守られたいか。 しょうがないなぁ。 「ちょっと、ソフィー!来て!!」 ラキちゃんがソフィーちゃんを手招きして呼ぶ。 少し遠いから声は聞こえないな。 「ソフィー。あんたに結構前私の好きな異性のタイプ教えたよね?」 「うん」 「強い人って言ったの覚えてる?」 「うん・・・・・・って、まさか!?」 「アンタと今度会うときにリンヤさんを口説き落としてなかったら私がもらうからね!」 ビシッ!と人差し指をつきさす。 「え、えぇ!!さ、させないよそんなこと!!」 「じゃあ、せいぜい頑張ってね。奥手のソフィーちゃん!」 「こら、ラキ!」 いたずらっ子のような笑みを浮かべて、ライバル宣言をするラキ。 しばらくしてソフィーちゃんが戻ってくる。 その間に全員一通り挨拶はすんだ。 「さって・・・。それじゃあ、お前ら!準備はいいか!!」 雰囲気作りのために口調を荒くする。 「はい、リンヤさん!」 「大丈夫だよ!」 「ちょ、二日酔いが・・・」 「楽しみですね、リンヤさん!」 よしよし、皆も準備万端だな! 「それじゃあ・・・行くぞぉ、冒険の始まりだぁ!!」 今の俺のテンションはよくわからん。 「リナもリンヤ殿もまたいつでも来るんじゃぞぉ!」 「今度我が国へいらしてくださいね!」 「ソフィー!夜がチャンスだからねぇ!!」 「ココロ、ソフィー。気をつけてね!」 そうこうして、わぁわぁ皆に見送られとても清々しい気分で旅に出た。 さぁ、どんなフラグでも来いやぁ!!
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