勇者は臨也?

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――――――――― 「――で、その時俺は恐怖したね。奴が切れるだけで俺の戦意は喪失した・・・。 だが、やっぱり諦めないということは大切だな。何度も力尽きた末に俺は勝利したよ。 やはり、別格だったね。ラージャ○は」 俺は当時苦戦したモンスターのことをココロ達に話す。 当然モンハ○。 「まさかリンヤさんが苦戦するほどのモンスターがいるなんて・・・。 やはり、世界は広い」 モンハ○の話にココロが一番食いつきがいい。 まぁ、ゲーム内の事って話してないしな! 「あぁ。奴の雷には度肝を抜かれたよ」 「僕と同じ雷ですか!!恐ろしいモンスターですね・・・・・・」 「リンヤ達楽しそうだね、ソフィーちゃん」 「そうですね!」 今俺たちは絶賛森の中を歩いている。 フラリカから旅立って3日。 とりあえず、一番近い町に行こうということになったのだが、徒歩で3日もかかる。 ちなみにダイルとはすでに別れた。 『またいつか会えるだろ、じゃあな!』 と、なんともアッサリとした別れだったが。 そして、当然のように野宿なのだが、現代っ子のモヤシである俺には中中キツイものがあり、さてどうしようかと思ってたら、俺の能力でテントが出せたっていうね。 みんなびっくりしてたね。 『こんなに快適な野宿ができるなんて!』 らしい。 ちなみに風呂は湖とかがあったら、適当に水浴びしている。 みんな魔法でお湯にして浴びてたが。 覗きは、失敗だったよ。 おっと、この話はまた今度だ。 「で、後どれくらいで着くんだリナ?」 もうそろベッドが恋しくなってきた。 だが、布団派だ。 「うんとね、今の時間が10時だから・・・。 夕方頃には着くんじゃないかな?」 「遠・・・」 全く、嫌になるぜ。 と、ここでちょっとした事に気付く。 「なぁ、なんか少し暑くないか?」 「そうですね。先ほどより気温が上がっている気がします」 「というより、蒸してない?」 「暑いです・・・」 やはり、俺の体感に狂いはなかった。 というか、ソフィーちゃんの息が少し荒くてほどよく汗もかいており、つまりええとその、イイネ!! 「ん?あれは・・・」 「ちょっ、リンヤどこ行くの!?」 俺が道脇の森林に突っ込んで行くとリナが呼び止める。 まて、今チラッっと見えたがあれはもしかして・・・ 「みんなも来いって!多分いいモンがあるぞ!」 「ちょ、ちょっと待ってよ!」 俺は皆を待つことなく走る。
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