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あなたがいなかったら、 きっと今の私はいない。 あなたがいたから 私はこんな幸せな気持ちになれたんだよ… 1週間の検査入院中、 毎日欠かさず龍也くんがきてくれた。 仕事で疲れてるはずなのに、そんな素振りを私には一切見せず… 悪いなぁとは思いつつ、やっぱりその優しさが嬉しかったりする。 だんだん仲良くなって、龍也くんって呼ぶようにもなった。 『桜ぁ~?』 「んっ?ごめん、ぼーっとしてたぁ」 『何だよ~。せっかくいいこと言ったのに』 話しを聞いてもらえなかったことで頬を膨らませて拗ねた龍也くん。 大人かと思えば、強引だし…今みたいに子供っぽかったりする。 コロコロ変わる彼の表情に惹かれていくのがわかった。 「龍也くんかわいーっ♪」 『あっまたそうやって…可愛いのは桜だっての』 「なっ」 ~~! さらっと可愛い と言ってきた龍也くん。 真っ赤な私に反して、龍也くんはにやりと笑っている…。 立場逆転だよぉ。 …でも、そんなところも嫌いじゃない ってゆうか… …多分、私、好きだ。
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