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キーンコーンカーンコーン
学校が終わる鐘がなる
私と明美は約束通り、
学校から30分ほどの
カラオケ店に入った
「さあ、歌うぞー」
「よし!!歌おー!」
そして私達は2時間くらい歌いっぱなしだった
予定していたのは2時間をフルに使って歌った
「あぁ、歌ったねー」
明美が両手を上に伸ばして言う
「うん、久々に弾けた」
「マジ青春って感じ」
「そうだね」
「話変わるんだけどさ、今日自己紹介あったじゃん?」
「うん、私めっちゃ緊張した」
「そんな事より、誰かタイプいた?」
「えー??」
「何?いないの?」
「いや、まだ自己紹介だけだしさ、そういう目で見てないっていうか…」
「ダメダメ、ダメだって!!だから咲はいつも出遅れるんだよ」
「出遅れるって?」
「好きな人ができる頃には、もう相手は彼女がいるって事」
「…………。」
明美の言う事が合っていて、何も言い返す事ができなかった
それでもなんか言い返してやりたくて強がって言った
「…じゃ、じゃあ明美はタイプの人とかいたわけ?」
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