☆プロローグ☆

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続々と正面玄関へ吸い込まれるように歩いていく私と同じ新一年生達。内面からキラキラと輝いている様子が私からしてみればかなり羨ましいかった。 それに触発されるかのように私は勇気を振り絞って正面玄関へ歩み寄っていく。 ―たどり着いた正面玄関には、クラス分けの紙が張り出されていてみんながそこにむらがっていた。その光景が正直うっとうしく感じ、端から見ている私からしてみれば、まるで残飯に群がる蝿の様に思えた。 人込みを我慢してひょっこりと薄っぺらい紙を覗き込むと、私は1年5組の26番だと分かった。まあ、普通か。
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